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読書のはじまり

最近読書はしてますか?読書はしたいけれど、面白い本を探している時間はない。そんな人が、ここで読みたい本を見つけてくれたら嬉しいです

90分でわかる!ビジネスマンのための「世界の宗教」超入門

 

 

 

先日『ノバク・ジョコビッチ伝』を読んだときに「そういえば、民族対立とか宗教対立とか、ニュースで話にはよく聞くけど詳しい背景は全然知らないなぁ」と思って民族・宗教を勉強してみようと思いたった。

そこで読んでみたのが本書である。

 

まず最初に言っておく、本書のタイトルは『90分でわかる!ビジネスマンのための「世界の宗教」超入門』だが、本書は90分で読み終わるような代物ではない。

ついでに言えば、内容を拾い読みして90分で世界の宗教を把握するのも無理である。

 

タイトルに90分でわかる!と書いてあるから90分で読了してやろうと意気揚々と挑んだものの、見慣れない横文字のオンパレード、初見の知識だらけで90分経った時点では読了にほど遠く、その後はもうゆっくり読むことを決意していた(笑)

だいたい、250ページある本ってそもそもラノベとかでも90分じゃ読了できないと思うんだが・・・

 

内容は、世界の著名宗教の特徴の紹介であり、タイトル通り世界の宗教の入門本となっている。

紹介している内容は、宗教の特徴、生活と文化、分布、現在の状況等の中から、各宗教を紹介するうえで重要と思われるものを取り上げている。

 

本書のいいところは、それぞれの宗教学んでハイ終了!とならないように、実用的な宗教の知識が紹介されているところだと思う。

どういうことかというと、各宗教におけるタブーや、タブーでなくても「こうしたほうがいい」という知識が載っていて、他教徒の人と交流するときのトラブルを未然に回避できるような配慮がされているのだ。

ヒンドゥー教で牛はダメ、イスラム教で酒と豚はダメ、みたいな一般常識レベルの知識はもとより、ヒンドゥー教ではベジタリアンの方がノン・ベジタリアンよりも浄土が高いとされているなどの、一般にはあまり知られていない知識も載っている。

 

一般に知られていないといえば、インドの区分制度はカースト制度で、これが結構な問題になっているのだと思っていたが、どうもそれだけではないらしい。

「ジャーティー」という血縁・地縁・職能により2000~3000にも細かくわかれた集団区分があるそうだ。

これがどういう意味を持つかというと、職業はジャーティー内で固定、結婚も同一ジャーティー内に限る、といった制約が課せられるらしい。

 

日本では当たり前に認められている職業選択の自由とか婚姻の自由とかあったもんじゃないな。。。

まぁ、最近では近代化に伴ってジャーティーが厳格に残っているところは少ないようですが、それでもその影響は根強いよう。

格差社会以前に身分制度をどうにかしなきゃいけない国は問題が深いなぁ、と思う。

 

 

 

★こんな人に読んで欲しい

 

・宗教に興味のある人

・国際問題に興味のある人

・国際的な仕事が多い人

 

宗教に興味がなくても、本書を読むと「日本って宗教問題(宗教内の制度による問題も含む)がなくて恵まれてるなぁ」と実感するので、国際問題に興味がある人も読んでみるといいと思う。

あとは仕事で海外の人とかかわる機会の多い人。日本人は世界でも珍しく特定の宗教を熱心に信仰している人が少ない国だが、海外では割とどこかの宗教を信仰している、というのが普通だそう。海外の方と会うときに、知らず知らずのうちに相手のタブーに触れてしまい機嫌を損ねることがないように、タブーについての知識を持っておいて損はないだろう。