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読書のはじまり

最近読書はしてますか?読書はしたいけれど、面白い本を探している時間はない。そんな人が、ここで読みたい本を見つけてくれたら嬉しいです

夢をかなえるゾウ3 ブラックガネーシャの教え

 

 

 

”「自分らは努力を始めるとき、『我慢』から入るやろ。痩せるためには食べたい気持ちを我慢せなあかんとか、勉強するときには、遊びに行きたいのを我慢せなあかんとか……でもな、自分の行動をコントロールするために必要なんは、楽しいことを我慢するんやのうて『もっと楽しいことを想像すること』やねん」”

~本書358ページより~

 

 

関西弁のインド神・ガネーシャが主人公に課題を与えていき、夢に導く『夢をかなえるゾウ』シリーズの第3巻。今の段階では本書がシリーズ最新巻。

 
1,2巻の紹介はこちらからどうぞ↓
 
 
 
 
今作の主人公はシリーズ初の女性主人公。主人公視点で語られている本シリーズで「私」という一人称がはじめて登場している。
 
シリーズが続いた頃に女性主人公が初登場するの、ゲームみたいですよね 笑
 
 
本書の主人公はこれまでの主人公と性別が違うだけでなく、夢も大分違う。
前作までの主人公は、本当はやりたい仕事が別にあるのに一歩踏み出せないでいたり、お笑い界で売れっ子になりたいのに芽が出なかったりと、仕事についての夢を抱えていたのに対して、本書の主人公は「理想の彼氏を手に入れて、お金持ちになって、世界一周旅行がしたい」という壮大なお姫様願望のある女性なのだ。
しかし、最初の時点では彼氏は早五年もおらず、その夢はどれ一つ叶っていない。
 
夢の内容が仕事がらみじゃない、というのが本シリーズの中では斬新。
人の夢は仕事がらみのことだけじゃないから、仕事以外の夢を持つ人を主人公にしたのだろうか。
 
 
これまでのシリーズとストーリーの大筋はだいたい同じ。
夢を叶えられずにいる主人公のところにガネーシャが現れて、課題を出していきながら主人公を夢へ導く、という話だ。
 
前作に登場した釈迦、貧乏神も本作に登場している。
そして、今作では新たに稲荷が登場する。
しかも、今までガネーシャに敵対するような神は出てこなかったのに、稲荷はガネーシャに対抗する形で登場する。
なんでも、ガネーシャはインド神なのに、日本でも信者を増やし、知名度を上げているのが気に食わないかららしい。
 
そりゃそうだ。
日本古来の神としては日本で好き放題されるのは面白くないだろうしな。
でも、作中でガネーシャってめっちゃ知名度低かったような気が・・・
一作目の時は主人公の会社の人が誰もガネーシャ知らなかったくらいだったはずなのに。
三作目にして作中でもガネーシャの知名度が上がってきたってことなのかな。
 
現実だとガネーシャってそこそこ有名な神様ですよね。
神話をモチーフにしたゲームだとシヴァの息子ってこともあってか割と頻繁に登場しているのを見ますし、最近一駅に一店はあるんじゃないかというくらいの勢いで出店されてるインドカレー屋ではガネーシャの置物が飾ってあったりしますしね。
 
まぁ、ガネーシャが無名な世界だから稲荷はもっと無名っていう考え方もできますけど(笑)
稲荷は現実でも知名度イマイチだと思う。
自分も本書読むまでは狐の神様ってことくらいしか知らずにいたし・・・
 
 
 
本作は第一作目と同様、ガネーシャが章ごとに課題を出していく形式に戻っている。
二作目の完全物語形式よりも一作目のように読者が主人公と一緒に課題をこなしていく形式のほうが人気だったのだろう。
僕は正直どっちでもいいと思っていたが、課題形式のほうが主人公と一緒に課題に取り組めて楽しいし、主人公に感情移入しやすいし、なによりそのほうが『夢をかなえるゾウ』らしいと思う。
 
 
もうガネーシャの教えはネタ切れなんじゃないか、と思ってもまだ続編が発売されるのは凄い。しかも作品のクオリティは変わらず、である。
どの本にも他の巻には書かれていないことが書いてあって、ためになる。
前二作が文庫本化されているのをみるに、未だに相当な人気があるのだろう。
 
 
シリーズを読んだことがない方は、是非一度読んでみて欲しい。
 
 
 
★こんな人に読んで欲しい(『夢をかなえるゾウ』で書いたことと同じ)
 
自己啓発本を読みっぱなしの人

・その他なんかの本を読んでも読みっぱなしにする癖のある人

 

自己啓発ブームで自己啓発本が流行っているが、読んで実践してみている人は少ないと思う。そんな人にこそオススメだ。

ガネーシャの課題を実践してみて、なんにも変わらなければ、自分にとって自己啓発本って意味ないんだな、ということに気付けるだろうし、変われば万々歳、ということになるのでどっちにしろ有意義だと思う。