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読書のはじまり

最近読書はしてますか?読書はしたいけれど、面白い本を探している時間はない。そんな人が、ここで読みたい本を見つけてくれたら嬉しいです

ニートの歩き方

仕事論

"仕事のために自分の人生を犠牲にするのはおかしい。仕事のために人生があるのではなく、人生のために仕事があるのだから。仕事を頑張りすぎて自分の人生を削るのは本末転倒だ。"

〜本書143ページより〜
 
 
 
京大卒のニート、という異色の経歴を持つphaさんが、お金がなくても楽しく暮らしていく術をまとめた本。
 
phaさんは京大を卒業するもサラリーマンとして働き続けることに疑問を覚え、またサラリーマン生活にも順応できなかったことからニートとなった。
しかし、彼はニートであることを恥じてはいない。
 
ここが普通の人との違いだろう。
普通の人は仕事を辞めてニートになるとニートであることの罪悪感のようなものを感じてしまうのではないかと思うのだが、彼は違う。
望んでニートという生き方を選択し、そしてそれを楽しんでいる。
 
本書には、そんな彼のニート観が十二分に盛り込まれている。
 
本書は以下の四章からなっている。
第1章 ニートのネットワーク
第2章 ニートの日常風景
第3章 ニートの暮らし方
第4章 ニートのこれから
 
ニートのこれから、という章が存在しているのが面白い。phaさんは本書執筆当時33歳であったが、そのときからニートができるのは若いうちだけなのではないか、という問題意識を持っていたようである。
また、結婚や助け合いのことについても考えていて、ニートとして生きていく他の人のこともよく考えて書かれている。
 
 
phaさんは本書の冒頭で、ニートになるにはいろんなことを諦める必要がある、と言っている。
ニートは就業せずにあんまりお金を使わず生きていく生き方なのでまあそうなるだろう。
 
そんなphaさんが、なにがあっても絶対に手放してはならない、と言っているものが一つある。
それはインターネットへの接続環境だ。
 
"例えお金がなくて食べるものに困ってもホームレスになったとしても、絶対にインターネット接続環境だけは守らねばならない。インターネットこそ、仕事をしないニートが他人とつながり続けるための最後の通信手段であり、お金がなくても無限に暇が潰せる最強の娯楽であり、どうしようもない人生がなんとかなるかもしれない可能性を秘めた魔法の箱だからだ"
〜本書164ページより〜
 
ネット接続環境の維持の重要性を説いている人の1人に、ホリエモンこと堀江貴文さんがいる。彼はどんどん事業を展開していくバリバリの仕事大好き人間で、かつ一時はヒルズ族であったほどの金持ちであるから、phaさんとは正反対の人間に見える。
そんな正反対の二人が、ネットの重要性という面では見解が一致している、ということを見ると、現代社会においていかにネットが重要か、ということがよくわかる。
 
現にphaさんも、生活していく上での最低限の収入の一部をネットから得ているし、本書もクラウドファンディングによって造られている。本書267ページのあとがきを見ると、phaさんがいかにネットに助けられて本書の出版にこぎつけたかが伝わってくる。
 
ニートであっても、ネットさえあれば世界と繋がり、様々なことができる、と教えてくれる一冊だ。
 
 
★こんな人に読んで欲しい
 
ニートの生活が知りたい人
ニートになりたい人
・今ニートな人
 
 
本書には、phaさん自身が普段どんな生活を送っているのか、という一日の紹介であったり、食事や金銭等、どうやって最低限の生活を整えているのか、といったことが赤裸々に語られている。
なので、本書は「ニートって普段なにしてんの??」という素朴な疑問にも答えてくれる。