読書のはじまり

最近読書はしてますか?読書はしたいけれど、面白い本を探している時間はない。そんな人が、ここで読みたい本を見つけてくれたら嬉しいです

堀江貴文という生き方

”起業を目標にするのではなく、好きなことを見つけてそれを仕事にするために起業すべき”
~本書4ページより~




楽天の三木谷社長と共にプロ野球界参入を争い、一躍時の人となったIT業界の寵児、堀江貴文
いまやその名前を知らない人はいないでしょう。
彼は2004年の新球団設立の後も、2005年にはニッポン放送株大量取得、衆議院選出馬とメディアを沸かせるも、2006年には証券取引法違反容疑により逮捕、2011年に収監され、一転して犯罪者とされてしまう。

それでも、彼は2013年に仮釈放されたのち、収監前ほど大々的にメディアでの活動をすることはなくなったものの、宇宙事業その他多数のビジネスを展開し、収監前よりもより精力的に事業を展開している。

なぜそこまで精力的に活動できるのか。それは堀江さんがやっていることは全て「遊び」、要はハマってしまってやりたくてしょうがないことだから、である。

 



本書は、そんな堀江さんの生き方、つまり「遊びを仕事にする方法」を堀江さん自身の責任編集という形でまとめられている。


「堀江流 遊びを仕事にする方法」と題した全体の約5割を占める最初のコーナーで如何にして楽しく生きるかを語っているのだが、なんといってもこのコーナーがいい。

全四章からなるこのコーナーに本書で言いたいことがすべて詰まっていて、あとのコーナーはその説得力を高めるためのものだと思った。章ごとにインパクトのある言葉でのまとめがあったりして読みやすさも十分だ。

このムックは全編通して読みやすい読み物になっているが、このコーナーは特に読みやすい。分かりやすいというのもそうだし、何より引き込まれる文章に仕上がっている。

 

 

その後に、「堀江貴文の現在進行形ビジネス」と題した章で実際に自分の今取り組んでいるビジネスを紹介するコーナーがあるのだが、堀江さんが今取り組んでいるビジネスはどれも新鮮、かつ楽しそうなもので、自分も好きなことを彼のように大々的に事業として展開していけたらいいな、と感じさせてくれる。

 

 



堀江さんは数多くの本を書いているが、現在進行形のビジネスを一挙紹介しているものは初めてなんじゃないだろうか。
普通の書籍だとそういうことは書きづらかったり、そもそもたくさん画像を載せることが難しかったりするのだと思う
そういう面ではムックならではの内容になっているので、既刊の堀江本とは一味違っていい。

一点気になる点は、堀江さんが文を書いてない部分で、堀江さんを気持ち悪いくらい絶賛している文章が見られること。
堀江さんファンは気にならないかもしれないが、堀江さんに興味はあるけどファンではない普通の人はちょっと引いてしまうかもしれない。

ただ、その部分は全体のごく一部なんで、ウワって思ったら飛ばして読めば全然問題ないと思う。

 




★こんな人に読んでほしい


・堀江さんファン、堀江さんに興味のある人
・起業したい人
・好き=遊び、を仕事にしたい人

 

 YoutubeのCMで、「好きなことで、生きていく」っていうのがあったが、堀江さんはあれを体現している人の一人だと思う。

 

それをどうやって体現していくのか、堀江流の思考のプロセスが学べる一冊になっている。

 

”何より大事なのは、やはり遊びにハマることだ。”

”徹底的に、好きなことを好きなだけ、何も考えず、遊び尽くすことだ。”

~本書12,13ページより~

 

この言葉にどういう意味が込められているのか。

知りたい人は是非本書を手にとってみてほしい。